今回のオンライン・セッションは、日本のゲシュタルト療法家の草分けのひとりである百武正嗣さんの最新著書『本当の自分に気づく心理学~超個人的アイデンティティ~』の刊行を受け、その思想をさらに深め、日本とブラジルを対話で結ぶために企画された国際プロジェクトです。

https://peatix.com/event/4991966/view

「私は何者か、私は何をしたいのか」――。答えを探し続ける中で、私たちはふとした瞬間、「自分はちっぽけで、孤独な存在だ」と感じることがあります。しかし、百武さんがこの本で提案するのは、そんな「個人の枠(エゴ)」に閉じこもった自分を少しお休みさせて、もっと大きな繋がりの中で生きる自分を再発見するプロセスです。

それは、頭で考えて理解するスピリチュアリティではありません。今、この瞬間の「身体の感覚」に丁寧に触れ、日々の小さな気づき――「ミニ・サトリ」を積み重ねていくことで、「私は一人ではない。この世界や宇宙という大きな全体の一部なんだ」という実感を、細胞レベルで取り戻していく体験です。

この日本発の「身体を通じた超越体験」に、ブラジルの知性が共鳴します。ブラジルの講師陣は、人間を「体・心・環境」のすべてが繋がった全体として捉える「ホリズム」や、目に見えない主観的な体験を「確かな事実」として大切に扱う「現象学」の専門家であり、第一線の臨床家です。

さらに、日本の精神性の根源である「真言密教」の宇宙観を交えることで、古来の智慧と現代の心理療法が一つに溶け合います。

「目に見えないけれど、確かにそこにある大切なもの」を、どうやって私たちの安心感や、日々の心のケア、そして人生の変容に活かしていくか。

パトリシア・ヤノさんの思想的な橋渡しとともに、日本とブラジルの境界を越え、人間の心の最深部をともに旅する全6回です。

 

百武正嗣『本当の自分に〈気づく〉心理学ー超個人的アイデンティティ』春秋社、2026年

 

ゲシュタルトと禅の実は深い関係〜気づくことでミニサトリを体験する。/シン・クエストカフェ/Vol.05 特別対談 Part 1(百武正嗣・藤田一照)


■ オンライン講座スケジュール
時間:日本時間 午前 8:00 ~ 10:30

(2週間に1回・火曜日開催)【アーカイブ視聴あり!】

【Session 1 】
6月16日 June 16
スピリチュアルと霊性とゲシュタルト Spirituality and Gestalt Therapy

著書で語られる「気づきと悟り」の視点から、ゲシュタルト療法の「いま・ここ」の体験を再考します。日常の些細な気づき(ミニ・サトリ)が、いかにして深い霊的な充足感へと繋がっていくかを探求します。
百武 正嗣 Masatsugu Momotake


【Session 2 】
6月30日June 30
霊的アイデンティティとは何か What is Spiritual Identity?

自分を縛っている固定観念や家族連鎖から解放され、より自由で広がりを持った「根源的な自己」へと立ち返ります。個人の枠(エゴ)を超えた、新しい自分の在り方を描き出します。
百武 正嗣Masatsugu Momotake

【Session 3 】
7月14日 July 14
密教(真言宗)における精神性 Spirituality in Esoteric Buddhism (Shingon-shu)

曼荼羅が示す「身体と宇宙の統合」という視点から、私たちが本来持つ「仏性」への目覚めを考察します。身・口・意を一致させる三密行の実践が、現代の心理療法における身体性や自己変容のプロセスとどのように響き合うのかを紐解きます。
今野本證(真言宗)

【Session 4 】
7月28日 July 28
超個人的な体験がアイデンティティとなる Transpersonal Experiences as Identity

著書第Ⅱ部の核心である「神秘体験」を取り上げます。人生で起こる超越的な瞬間を一時的な現象で終わらせず、それを確かな生きる力(アイデンティティ)として統合する方法を考えます。
百武 正嗣 Masatsugu Momotake


【Session 5 】
8月4日 August 4
精神性とは何か What is Spirituality?

ブラジルの重鎮が、人間を「体・心・環境」の統合体として捉えるホリズム(全体性)の視点を講じます。精神性を切り離さない心理療法が、いかに私たちの存在を豊かにするかを語ります。
Jorge Ponciano

【Session 6 】
8月18日 August 18
精神性と現象学 Phenomenology and Spirituality

ブラジルの現象学研究を牽引するアドリアーノ博士は、個人の主観的な霊的体験を、その人の生きる世界を形作る「真実」として尊重します。本セッションでは、現象学の手法を用いて、目に見えない感覚の中から人間存在の根源的な意味を汲み取り、確かな実存の拠り所へと変えていくプロセスを学びます。
Adriano Holanda

 
Masa Momotake & Luciane Patricia Yano
百武 正嗣(ももたけ まさつぐ / Masa) ゲシュタルト療法家。日本ゲシュタルト療法学会元理事長。日本におけるゲシュタルト療法の普及と発展に長年貢献し、数多くのワークショップやトレーニングを通じて後進の育成にあたる。近年は、最新著書『本当の自分に気づく心理学』にも見られるように、身体性や霊性、現象学を統合した独自の臨床実践を探求している。

Luciane Patricia Yano(ルシアーネ・パトリシア・ヤノ)博士 アクレ連邦大学教授、心理学博士。日本(名古屋市立大学)での博士号取得経験を持ち、日伯の心理療法および文化交流の架け橋として活動。ゲシュタルト療法、複雑性トラウマ、現象学的探求グループ(FENEXIS)主宰など多角的に活動。本プロジェクトの企画・コーディネートおよび全回の通訳を務める。

今野本證 (Honshou Konno)1985年 出家、1989年 伝法灌頂入壇
ゲシュタルト療法はトレーニングコース、ベーシック、アドバンスともに終了
現在 愛染寺住職
僧位 権少僧正
共著 『空海と真言宗がわかる本』大法輪閣刊

Jorge Ponciano (ジョルジ・ポンシアーノ・リベイロ)博士 ブラジリア大学名誉教授、ブラジリア・ゲシュタルト療法研究所(IGTB)創設者。ブラジルのゲシュタルト療法界における最高権威の一人。哲学、神学、心理学の博士号を持ち、グループダイナミクスや精神性に関する著書も多数。理論と臨床の双方からスピリチュアリティを探求し続けている。
 
Adriano Holanda (アドリアーノ・フルタード・ホランダ)博士 パラナ連邦大学准教授。ブラジルにおける現象学的心理学研究の第一人者であり、専門誌の編集長も務める。宗教心理学や精神医学史に精通し、マルティン・ブーバーの対話哲学と臨床を繋ぐ研究でも知られる。現象学の視点から「人間の精神性」を読み解く、ラテンアメリカを代表する知識人。

■ 開催概要
参加費:
一般:28,000円
日本ゲシュタルト療法学会会員:20,000円
※全6回セットの募集となります(単発参加不可)。
定員: 日本側 50名
形式: Zoomによるオンライン形式(3ヶ月間のアーカイブ視聴あり)
通訳: 全回、パトリシア・ヤノ氏による逐次通訳(日本語・ポルトガル語)がつきます。

【お申し込み・お支払い】
お申し込み締め切り: 2026年6月15日(月) 23:59まで
お支払い方法: 銀行振込 または クレジットカード決済(Peatixなどを使用する場合)
※ご入金確認をもって、正式なお申し込み完了とさせていただきます。

【キャンセルポリシー】
お申込み・ご入金後のキャンセルおよび返金は、原則としてお受けしておりません。
万が一、当日リアルタイムで参加できない場合も、アーカイブ視聴期間(3ヶ月)がございますので、そちらで受講いただけます。
主催者側の都合や通信トラブルにより開催が不可能となった場合に限り、相応の返金等の対応を検討いたします。

【アーカイブ配信について】
各回終了後、数日以内に視聴用URLをメールにてお送りいたします。
録画には参加者の皆様のお名前や顔が映り込む可能性があります。あらかじめご了承ください(気になる方は、Zoomのカメラをオフにしてご参加いただけます)。
本講座の録画内容、配布資料、視聴URLを第三者へ共有すること、または録音・録画・SNS等への転載は固くお断りいたします。

【受講環境について】
本講座はビデオ会議ツール「Zoom」を使用します。最新版へのアップデートをお願いいたします。
日本とブラジルを結ぶ国際中継のため、現地の通信状況により音声や映像に乱れが生じる場合がございます。最善を尽くしますが、技術的な制約についてご理解いただけますと幸いです。


お申し込みは以下から

https://peatix.com/event/4991966/view


ゲシュタルト・グループセラピー研究会(GGTラボ)
https://ggt-lab.blogspot.com/